パッシブデザインには全館空調を!快適さの秘密を解説します!
あらゆる環境問題に加えエネルギー価格高騰の背景から、省エネがより求められるようになっています。
省エネ住宅に対しての補助金制度も充実してきており、これを機に省エネ住宅の購入を考え始めた方も多いのではないでしょうか。
省エネ住宅のデザインの1つにパッシブデザインがありますが、パッシブデザインは全館空調を導入すると効果が高まるとされています。
そこで今回は、パッシブデザインと全館空調の相性やメリットを解説します。
□全館空調で夏は涼しく、冬は暖かく
全館空調は家全体の空気の流れを良くするだけではなく、季節に合わせて熱の出入りを調整することで1年中過ごしやすい家にできます。
夏場は、太陽熱によって屋根や外壁が熱され、その熱が室内に届き夜まで熱がこもってしまうこともあります。
しかし、全館空調があれば、昼間は熱が室内に届く前に小屋裏の排気口から熱を排出し、夜間は放射冷却現象を利用して涼しい空気を給気口から取り込めるので、夏の暑さを和らげられます。
一方で、冬場は室内に取り入れた太陽熱を効果的に利用することが重要です。
全館空調によって換気しながらも熱を蓄え、熱を家全体に広げることで部屋ごとの温度差を少なくします。
□パッシブデザインでの全館空調のメリット
自然エネルギーを活用するパッシブデザインの家に全館空調をプラスすることで、さらなるメリットを得られます。
・気流を感じない
全館空調で家全体の室温を一定にすることで、冷暖房による気流を感じなくなります。
冷暖房特有の冷たい風や熱い風を受けることなく、快適な気温で過ごせるのです。
・確実に換気できる
全館空調は家全体の空気を確実に動かせるので、十分な換気も期待できます。
しっかり換気できていると、温度だけでなく湿度も自然に調整されます。
・省エネ効果
全館空調によって部屋ごとの温度差を少なくできるため、冷暖房の稼働効率が良くなります。
使用量も抑えられ、光熱費削減にもつながりますね。
・家が長持ちする
見える部分だけでなく見えない床下や天井裏まで空調するため、基礎部分や電線が高温や低温にさらされることがなく、腐食や劣化のリスクを減らせます。
また、床下は常時空気が流れているため、気流を苦手とするシロアリへの対策にもなります。
□まとめ
全館空調によって、家全体の空気を循環させることで快適な温度を維持できます。
さらに、パッシブデザインと兼ねて採用すると、換気や気流などの面からより快適な空間を実現できるだけではなく、家の耐久性維持にもつながるというメリットがあります。
パッシブデザインの家をお考えの方は、ぜひ全館空調の導入も同時に検討してみてください。